「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」とは、国土交通省の主導のもと、日本で開発・普及が進められている建物の総合的な環境性能を評価するシステムです。
「CASBEE-不動産」は、いくつかあるCASBEE評価システムの一つで、CASBEEにおける建物の環境評価の結果を、不動産マーケットにおける環境評価の活用を促進することを目的として開発されたものです。その評価基準は、不動産の開発や取引の従事者がCASBEEを活用できるよう不動産評価に関連が強い項目に絞って策定されています。評価項目は、「エネルギー/温暖化ガス」、「水」、「資源利用、安全」、「生物多様性/敷地」、「屋内環境」の5分類、21項目で構成されており、UNEP SBCI(国連環境計画 持続可能な建築物と気候変動イニシアチブ)が提唱する国際共通項目を考慮することで、国内外の企業から注目されている環境性能項目と同様の項目が考慮されています。